NRFU  トップリーグ第2節 クボタスピアーズ対トヨタ自動車ヴェルブリッツ

(2008年9月14日)第2節/クボタスピアーズvsトヨタ自動車ヴェルブリッツ

試合レポート

クボタスピアーズ、ドゥラーム魅せたロングPG、接戦を制する

【マンオブザマッチ】
クボタスピアーズ  シェーン・ドゥラーム選手
 新潟を準ホームとするオレンジジャージーのクボタとおなじみ緑ジャージーのトヨタ両チームの対戦はキックオフからトヨタフォワードが攻め込むも、ブレイクダウンで反則を犯し得点に結びつかないところをクボタ新加入のドゥラーム選手がPGを着実に刻むという展開となった。特に試合前の練習でも一見余裕をもって成功していた、60メートルもあるPGを2本も決め観衆を味方につけた。
 一方、トヨタはライダー選手のスピードあふれるカウンターで盛り返すもゴールラインを割れず前半を終了。
後半は風下のクボタ、ドゥラーム選手のハイパントから萩原選手がうまく抜け出し右展開してトライ。見事にコントロールされたハイパントはこの後も幾度かトヨタの守備を混乱に陥れた。
 後半10分、トヨタは谷口選手を投入し、菊谷選手とともにぺネトレーターとして機能したところから勢いを盛り返し、トライ。その後もボールを保持し攻撃するが、クボタはバックスタンドに陣取る地元新潟の大応援団の声援を背に踏ん張りゴールラインを越えさせず緊迫した試合もノーサイドのホーン。

記者会見

<トヨタ>
石井龍司監督

 先週よりはトヨタらしいところが出せた。クボタのディフェンスの前にトヨタのアタックのボールを動かすという展開ができなかった。もっと綺麗にボールが出せるようにして次節にむかいたい。

麻田一平主将 
 パスミスなど単純なエラーでつなぎができなかった。自分達も楽しく、できるところをしっかりとやりたい。負けたけれど先週よりはトヨタらしさを見せた。引き続きトヨタらしさを見せていきたい。

後半はらしさが見られたが、ハーフタイムではどのような話があったのか?
石井監督
 特に特別なことは話していない。今回の試合に向けての話を繰り返して確認した。たとえば相手のディフェンスに対してペネトレーターのアングルをしっかりとつける。

今週の練習はどのようなことをしたか?
麻田主将
 ハーフウェイからどんどんボールを回していくのがトヨタらしさ。アタックに力を入れた。東芝の時よりボールが動いた。つなぎの部分でミス。あと一歩でできなかったこと。そこをつめていきたい。


<クボタ>
山神孝志監督

 毎年新潟でホームで組ませてもらい、勝利できうれしく思う。監督になってから新潟では3連敗だったが、自分達の上にいるチームに2つ勝つことができた。
 ペナルティーが17個。前半がトヨタより少なかった。PGを決めていくことができたが、テリトリーは7割がた失っていた。連続して攻撃していく時間を増やしていかなければならない。大型の選手を止めきれていなかったが、最後までねばった。勝ったということで2試合を修正しまた戦っていきたい。

鈴木力主将
 第2のホームと思っている新潟で接戦した試合に勝つことができてよかった。修正するところは多い。

ドゥラームの大活躍について。
山神監督
 競り勝つには彼のキックをうまく生かす。しかし、トライがなかなかできなかった。ケフのシンビンからリズムが崩れた。ぬいていくところあたりこの2試合でかなりの力となった。

トヨタに関しては連勝で、アタックで来ることが分かっていてもとられるとは思っていなかったのでは?
鈴木主将
 自分達のディフェンスのルールをしっかり守っていればそう破れることはないと思っていた。ディフェンスに関してはある程度の自信をもってやっている。