NRFU  ジャパンラグビートップリーグ2011-2012
リーグ戦第2節 NTTコミニュケーションズシャイニングアークス
                対福岡サニックスブルース

(2011年11月6日)第2節/NTTコミニュケーションズシャイニングアークス
                        vs福岡サニックスブルース

試合レポート

雨中の決戦
シャインニングアークスが制す


【マンオブザマッチ】
NTTコミニュケーションズ
シャイニングアークス  
鶴田 諒選手


ビッグスワン雨中の激戦



TL 観戦記

期日 平成23年11月6日(日)

会場 東北電力スタジアム

K0 13:00

対戦チーム 「NTTコム・シャイニングアークス」 対 「福岡サニックスブルース」

ジャージ    (黄色)     対        (青色)

天候 雨

気温 17℃

昨夜からの雨で濡れたピッチ、予定時刻通りの13時に福岡サニックスの先攻(キックオフ)で試合が開始された。キックオフで攻め込んだ福岡がNTT陣内でのプレーが続く。前半3分、NTT陣10m左でNTTのキックオフサイドがあり、福岡12番小野がPGを決める(3-0)。その後は逆に福岡陣内でのプレーが続くが前半9分、福岡22m中央付近で福岡のラックでのオフサイドでNTT15番栗原がPGを決める(3-3)。雨足が弱まらない。

 しばらく福岡陣内でのプレーが続く。ただ福岡のデフェンスが機能していて最後の一線は越えさせない。そして20分過ぎから逆に福岡が攻め込む時間が多くなった。ただ両チームとも雨でボールが滑るのか、コンタクトの際、あるいは最後のパスでノッコンとなるケースが多い。そんな中、前半の終わりに近づいた39分、NTTが福岡陣内22m中央付近のラックから右に展開、10番から10番の後ろに付いた5番アイザックロスにパスが通る。アイザックが裏に抜けて14番沼尻に渡り、右端ギリギリにこの試合、初となるトライを奪った。G不成功、8-3で前半終了

 雨足は依然弱まらない。後半NTTのキックオフで開始。早々にNTT15番栗原が右隅にトライ(G成功)で一気に15--3となる。後半6分ほどから福岡がNTTゴール前での攻撃が続く。NTT必死のデフェンスの中、度重なる反則でNTT10番クレイグがイエローカードを出され一時退場となる。人数1人多い中、福岡必死に攻めるも中々ゴールを割れない。しかし18分、交代で入った22番ヘスケスが密集から抜け出し、4人のタックルを弾き飛ばしてインゴールに入り、回りこんでゴール真下にトライ(G成功、10-15)。

 直後、中央付近での福岡の反則からNTTがゴール前にタッチキック、そしてラインアウトモールを押してゴール前10mで止まった左サイドを20番鶴田がゴール左にトライ(G成功)して22-10となる。25分、NTTの攻勢が続く中、福岡ゴール前10mのラックから左に展開、そしてできたラックから右に展開して最後は14番沼尻がトライ(G不成功)して27-10とする。その後もNTTが福岡ゴール前での攻撃が続き、福岡自陣の奥深くから中々抜け出せない。最後に福岡がNTTゴール前に攻め込むがNTTのデフェンスを崩せずにノーサイドを迎えた。


最終スコア:「NTTコム・シャイニングアークス」27-10 「福岡サニックスブルース」

 NTTの攻撃力、防御力が目立った試合だったが、先日のW杯でオールブラックス主力として戦った後、福岡サニックスに入ったブラッドソーン、またトライ王のヘスケスの活躍など面白い場面も多々あった。惜しむらくは雨で福岡サニックスの持ち味である展開力が今ひとつだったのが悔やまれる

会見

<福岡サニックスブルース>
藤井裕一郎 監督

 雨で思うような自分たちのラグビーができなかったので、なんとか次は立て直して勝ちたいと思う。

永下 安武 主将 
 チャンスは何回もあったけれど、得点に結びつけるところがミスで終わってしまってたので、そういう所をしっかり修正して次に臨みたい。

Qブラッド.ソーン選手がいきなり先発だったのですが、チームへの溶け込み方とか、彼の入った影響とかは。
藤井監督:今からどんどんあっていくと思う。どこかで我慢しながらでも試合に出ながら慣れていくと思うので、今からですね。
Q後半、押し込まれていたシーンがあった。ミスがどんなところか。
監督:ちょっとしたうちのディフェンスのほころびみたいなところから。 その選手のプレッシャーをずっと受けながらやっていたので、そのへんじゃないかなと思うのですけど。
Q後半、ハーフタイムでどんな指示を出されたのか。カーン、ヘスケス選手が後半頭から行かなかったのですが、前半の戦い方と・・・
藤井監督:ラインアウトがものすごく高いチームなので、どうしてもそこをはずせなかったということとスクラムもそうですし、セットプレーも強いチームなので。なんとか後半あの点差でいって最後ひっくり返したかったんですけど、そこが自分たちのミスで。
Qサニックスのスクラムは課題だったと思うんですけれど、ブラッド・ソーン選手が入って後ろからの押しとかはどうかわってきましたか。
永下主将:押す力は強いですね。まだ来てすぐなので、練習では合っても試合では合わなくなったりすることもあるので、まだそれは練習していったら合ってくると思うのでそれは心配していない。


<NTTコミニュケーションズシャイニングアークス>
大沼 照幸 監督

 新潟でサポーターに大勢駆けつけていただいて、応援していただいた皆さんに感謝しています。今日の試合は、緒戦ヤマハに負けて、巻き返しを図るというとこ ろでチーム一丸となって1週間気持ちを切り替えて臨んできた。今日の勝利は非常に大きな勝利だと思っている。自分たちが意図してきたという試合が出来たの かなと。特に後半、サニックスさん後半に強いチームにスコア上でも勝てた。というところが選手の自信に繋がるのかなと思っている。次節サントリーさんは強 い相手なので1点でも多く勝ち点を取れるように頑張っていきたいと思っている。

友井川 拓主将
 新潟にシャインニングアークスのファンの多くの皆さんが来て背中を押してくれたので感謝している。ゲームはサニックスさんが得意なアタッキングラグビーを やらせない(天候もあったのですが)しっかりとしたディフェンスができたのが勝因に繋がったのかなと思っている。ひたむきにやろうということだけを話し て、先週の負けからチームを立て直していこうと話し合った結果が結果に出てよかったと思う。

Q先週、YAMAHAに大量失点をした、内容的によくなかったと思うのですが、今日に向けて具体的な修正点はどこら辺を中心としたのか。
大沼監督:YAMAHA戦ではセットプレーを崩されたのが敗因の一つだと感じていたので、サニックスさんに対してはセットプレーでプレッシャーをか けようとスクラムから短い期間ではあったが、もう一度確認して今日の試合に臨んだ。セットプレーが安定すると今日のような展開もできるのかなと思ってい る。
Q:今日はSOを頭からウイング選手がおこなっていたが、その意図は。
大沼監督:元々彼は緒戦は怪我もあったので使用しなかったが、今シーズンはボールを動かしたいなというラグビーをやる中で彼のランニングスキルはと ても高いものがあるので、ディフェンスもしっかりしているので今回のサニックス戦はクレイグ・ウィングを使ったというところですね。
シンビンもあったが、具体的にパフォーマンスの評価はどうだったか。
大沼監督:まずまずよかったのではないかなと思っている。
トライがバックスで取れているがどのように勝利に位置づけているか。
大沼監督:今シーズンはバックスでフィニッシュするというイメージでチームを作っているのでバックスでトライを取れているというのは非常に嬉しい。
 

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